2005年11月3日

夢みる神保町

妻は、姪とお祭りに出かけるとのこと。
ちょうど買いたいものがあったので、一人でお茶の水まで。

知らなかったのだが、「神田古本まつり」が開催中であった。
神保町とその周辺は、一日中いてもまったく飽きない街だ。
高校時代は楽器屋、大学時代は古本屋とちょっとだけスキーショップ、卒業してからはキャンプ道具屋目当てに、ことあるごとに通っている。路地裏に、雰囲気のいい喫茶店がポツンとあったり、中古レコード店の片隅に店主の趣味と思われる古本が売られていたりするのが、またイイ。
これだけ古書店が密集した場所というのは世界にも例がないそうである。
MY「もし高額宝くじに当選したらやりたいこと」の10位以内に、「100万円握りしめて神保町を徘徊し、好きなだけ本を買う」というのがある。
もっとも、ぼくは稀覯本とかにはまったく興味がないのでそんなには必要ないだろう。「今日はこれを買うから、こっちはまたにしよう」とか一切考えることなく、気になった本を、一度でいいからすべて買ってみたいのである。

神田書店街に行くと、ほぼ毎度立ち寄るのが、「鳥海書房」悠久堂書店。前者は釣りに関する古本が豊富、後者は山岳関係や料理本などで有名である。意外にも新刊本が値引きされて売られていたりもする。
鳥海書房のちょっと黴くさい古書の山の中で「うーん、ちょっと高いな〜」とか思案していると、すぐ横でハッとするほど美しい女性が「原色日本クモ類図鑑」みたいなものを食い入るように立ち読みしていたりもするから、「人生は実に多くの謎に満ちている....」と感慨にふけることができます。
同じビルに入っている「ボンディ」のカレーも、この街に来ると時々無性に食べたくなるんだなあ、なぜか。

人混みは苦手なので、今日は買い物を済ませたら早々に書店街を後にした。
高額宝くじに当選したら、平日に100万円を握りしめて................

投稿者 かえる : 19:52 | つぶやき

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