2005年3月4日
春の雪
早春の雪を見ると、三島由紀夫の豊饒の海シリーズ第一巻の「春の雪」を思い出す。
輪廻転生をモチーフとした壮大な恋物語で、ぼくはこの初巻が一番好きだ。
三島由紀夫は根拠のない先入観で読んだことがなかったのだが、ある時知人に勧められて読んでみたらとたんに好きになった。
計算され尽くした構成とゴージャスな文体。
昨夜から降り積もった、たぶんこの冬最後の雪。
これが溶ける頃には本格的に春到来、かな?!
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コメント
三島由紀夫が自決したのは、私が中学生のときでした。(もう年がバレバレですね)
担任の先生が三島由紀夫に傾倒していたのか、ホームルームで「何故、三島由紀夫はこのような行動に出たと思う」と私に問うてきたのです。
そりゃー、三島由紀夫は有名ですし(もっとも私は「金閣寺」しか知りませんでしたが)、市ヶ谷のバルコニーで鉢巻して演説してた映像は強烈でしたので、それなりの衝撃はありましたが、中学生には難しい質問でした。
私は何かしゃべった記憶はありますが、もう冷や汗ダーでした。それ以来三島由紀夫は私の中で忘れられない作家になってます。
そのわりには全然読んでませんけど・・・。
投稿者 こに母 : 2005年3月5日 18:20
コメントありがとうございます。
こに母さんのお年はあとで年表で確認することにして−、三島ですがぼくは中学生どころか就職するまで読んだことありませんでした。
仕事でおつきあいのあった目上の女性から勧められ「豊饒の海」シリーズを読んだのが最初の三島体験です。彼女はこの小説に影響を受けてタイの寺院にまで旅行してきたとのことでした。
ある程度年を取ると、読む作家とかジャンルって決まってきてしまうので、たまに異性の方や年代、好みが自分とは異なる人のお薦め本を読むと世界が広がって大変楽しいものです。
こに母さんのお気に入りも今度ぜひ教えてくださいね。
しかし、中学生にそんな難しいこと聞いてもわかるわけないですよね。
こに母さんがその時なんて答えたのか、タイムマシンに乗って聞いてみたーい!
投稿者 かえる : 2005年3月5日 23:39