2005年6月24日
思へば遠く来たもんだ - 教科書でおぼえた名詩
子供の時に広く感じた広場や校庭に、大人になってから訪れると、そのちっぽけさに驚くことがある。
それとは逆に、子供の時にほとんど気にもとめていなかった言葉が、大人になると圧倒的なリアリティをともなって理解出来るようになることがある。
「教科書でおぼえた名詩」は、中学・高校の教科書で学んだ(はずの)有名な詩を集めた本である。
あらためて読んでみると、やっぱり名作揃いなんですね、学校の教科書は。
読書感想文さえ廃止すれば、国語はもうちょっと人気科目になるんじゃないかしら。
アレってホントにばかばかしいよなぁ。
直立小熊猫「風太くん」フィーバーが吹き荒れる昨今、高村光太郎の「ぼろぼろな駝鳥」はまだ教科書に載っているのだろうか?
茨木のり子の「わたしが一番きれいだったとき」の最後の「ね」の巧妙さに込められた意味が、今は少しわかる気がする。
そして、中原中也の「頑是ない歌」は.................セツナイ
まさに頑是ない子供達にあの詩を学ばせようとしたことには、実はふかーいふかーい意味があったのかもね。
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mbt schuhe online gunstig かえるリポート 思へば遠く来たもんだ - 教科書でおぼえた名詩
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コメント
かえるさん
リンクはジョージ大歓迎であります!
ありがとうございます。
中原中也の「頑是ない歌」を読ませていただきました。
数回に亘って反芻。
そして、音読。
せつない・・・。
教科書に出てくる詩や漱石や公房などの小説はやはり今になって再読してみたいものばかりです。
読書感想文・・・。
大嫌いでした。
そもそも読書感想文の書き方を教わってから、課題を出してもらいたかったと今にして思います。
涙。
投稿者 かず : 2005年6月27日 22:04
かずさん
「願是ない歌」、きっと10年後には涙なくしては読めないことでしょう。。。
ぼくは子供の時も本は好きでしたが、読書感想文は死ぬほど嫌いでしたね。
あれはホントにねぇ.....
百害あって一理なし、とはまさにあれのことですよ。
投稿者 かえる : 2005年6月27日 23:13
かえるさん
就職先が決まった日に「願是ない歌」をもう一度反芻してみます。
読書感想文は僕も嫌いでした。
だいだい、本なんてものは読みたい時に読むからおもしろいのであって、それを強制された挙句に、一言申せと言われた日には、本の中身やそれと自分との関係性も台無しです。
映画然り、音楽然り、絵画しかり。
自分の日常の波長に合わせて鑑賞するからおもしろいのです。
唯一学校の先生が生徒に強制できること言えば、就職活動くらいです。
なみだ、なみだ・・・。
投稿者 かず : 2005年6月27日 23:46
かずさんもそうだとおもうけど、「強制」はぼくの生涯の敵、ですから。
まあ、義務教育はそもそもそういうものだから、仕方ないことなんでしょうけどね。
投稿者 かえる : 2005年6月28日 01:01