2005年7月11日

供血初体験!

エトナちゃんが亡くなられたとの連絡を、昨夜飼い主さんからいただきました。
心からご冥福をお祈りいたします。

供血のことを少しでも多くの方に知っていただくためにも、この記事はそのまま残しておきたいと思います。
エトナちゃんの事を知り、またその後の一連の経験の中で、ぼくも色々なことを考え、また結果的に学ぶこととなりました。
それについても、いつかうまく考えをまとめ形に残したい、と思っています。

今回の記事を通して、たくさんの方々から供血に協力したいというお申し出をいただいたり、実際に供血をしていただきました。
また供血そのものにあらためて関心を持ってくださった方もいました。
本当に感謝しています。
どうもありがとうございました。

死は奪っていくだけでなく何かを残していくもの、であると信じたいと思います。

2005/7/22 かえる



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供血をしてきました。

コリー犬エトナちゃんは、すでに1年7ヶ月間悪性リンパ腫と闘っています。
現在行っている治療のためには継続的に輸血を行う必要があるそうです。
時間のある今週末に供血の協力をする予定だったのですが、先週末に容体が悪化し一刻を争うとのお話を聞き、仕事が休みだった妻が急遽杉並犬猫病院までモーを連れていき、仕事を終えた後ぼくも合流することにしました。

クロスマッチ検査もパスし、血液検査の結果もなかなかの健康状態とのことで採血に入り、
予定の200ccには届きませんでしたが、170cc程度を提供することが出来ました。
採血後点滴のようなものを受け、自宅での夜食では特別に鶏レバーをたっぷり貰い、モーもあっという間に元気回復、尻尾ブルンブルンです。
昨日は草原で駆け回り、今日は杉並で献血。まあ、なかなか忙しいヤツではあります。

それにしても、心労と疲労で憔悴しきった表情の飼い主さん、ぐったりとしたエトナちゃんの姿を目にすると胸が痛みました。
食欲があるということは生きようという意志の表れ、そうである間は可能な限りの治療を受けさせてあげたい、という気持ちは同じ犬と暮らす身としてはよくわかります。

ペットが家族の一員となり高度な医療を希望するケースが増えてきていると思われますが、輸血に必要な血液を供給するシステムはまだ日本では確立されていないようです。
そのため輸血が必要となった際は、兄弟犬や知り合いの犬、病院が供血のために所有する供血犬、供血のためのボランティア登録をした犬、ネットや病院の呼びかけを通じて協力してくれる犬、に頼るしかないのが現状とのことでした。
別の言い方をするならば、そのような犬に出会えなかった場合は助けることが出来たかもしれない命をあきらめなければならない、ということです。

健康な若い犬は健康診断も兼ねて年に1、2回献血をし、その血は長期間にわたって利用出来るように冷凍保存される。色々な場所で気軽に簡単に献血が出来る環境が整えられる。献血に協力した犬は将来必要となった際優先的に血液の提供を受けることが出来る、などの目に見えるメリットが設けられている。
といったシステムが出来ていれば理想的なのに.....とつくづく思います。

恥ずかしながら、ボランティアとか動物愛護とか、そういう立派な気持ちはほとんど持ち合わせていませんし、率直に言ってそういうのは大変苦手な分野です。
また、愛犬の健康に影響を及ぼしたり、愛犬と楽しく生活するうえで障害となるほど頻繁に供血をしたいとは思いませんし、その必要もないと思っています。
でも、犬が若い頃は躾もままならず先輩犬や飼い主さんにはあれこれ迷惑かけてばかり、元気だけは売るほどありますから年に一回や二回血を抜く事なんてほとんど何の問題もない気がします。むしろ血液検査のメリットの方が大きいと感じます。(その費用を負担してくださっているのは、輸血を必要とされている飼い主さんです)
年取って必要になったら、そこの血の気の多い若いヤツら血液よこせー、とか遠慮なく言いたいしね。

エトナちゃんはまだまだ輸血を継続する必要があります。
また、ほかにも供血を必要としているワンコはたくさんいます。
病院の近くに住んでいる場合、供血に協力するのはなかなか悪くない考え、だと思いますよ。

あえて誤解を恐れずに言えば、
愛犬が供血可能な健康体であることを誇りに思うべきです。
飼い主がそばにいれば採血の間おとなしくしていられる信頼関係を結べたことは自慢していいと思います。
無料でけっこう精密な血液検査と健康チェックを受けられるなんてありがたい!、と思えばいいんじゃないでしょうか。
不謹慎だと言われるかもしれないけど、ぼくはそう思いますね。

病気は罪じゃないし、健康であることももちろんそうです。
フツーの健康な犬の血が、フツーのそれを必要としている犬に、フツーに届くようになるといいなぁ、と思います。

採血作業report


供血に関して、ぜひ以下のサイトをご覧下さい!



投稿者 かえる : 23:36 | 今日のモーフィー/みーたん

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供血について考えてみました(4)

「モーフィーちゃんの供血初体験」リンパ腫の エトナちゃんがまた供血を必要としているようです。頑張れ!エトナちゃん!!今日は かえるさん宅のモーフィーちゃんが供血した その実際を記録されているのでお許...

ぷりんのkiseki : 2005年7月14日 00:32

コメント

モーフィー、供血お疲れ様。
予定の200ccには届かなかったとのこと、
それでも170ccも採血できたことは誇らしいことです。
エトナちゃんが少しでも元気を取り戻してくれるといいですね。
病院嫌いのキキには無理でしょうね?
診察台でびびりションをするような子ではね・・・。
私とキキ間に信頼関係が築けていないということは、訓練士さんからも言われたことがあります。
こういったお話を伺うと一番大切なものが欠けていることに改めて気づかされます。
信頼関係の話は別として、供血の心に留めておきたいと思います。


投稿者 ぷー : 2005年7月12日 08:11

最後の一行。
「供血の心に留めて」→「供血のこと心に留めて」でした。
ごめんなさい。

投稿者 ぷー : 2005年7月12日 08:15

ぷーさん
コメントありがとうございます。
念のために言っておきますけど、べつにジッとしていられるから信頼関係があって、病院が嫌いなコは飼い主との間で信頼関係ができてない、という意味ではないですよ。
色々な性格の犬がいるし、トラウマやかかりつけの獣医の技術の問題もあると思います。
モーも採血するときはけっこう苦労しました。
でも、頑張って採血できたんだよー、って自慢したってバチは当たらないと思います、ってことです。
まあ、誤解されてもいい、と思って書いたので覚悟はしていたのですが。

ところで、はじめて知ったのですが、犬の血管って人間と違って動くんですって。
そうやって闘いの時に敵の牙をよけて致命傷を負わないように出来てるそうです。
へぇ、でした。

投稿者 かえる : 2005年7月12日 08:37

供血の心…モーフィーの供血のレポートを読んで、我が家の海が1歳になったら早速実行して行きたいと思いました。
12年間一緒だった我が家の最愛のゴールデン「飛鳥」は肥満細胞種で手術をした2日後に亡くなりました。今でも思い出すとその時の情景がどっと浮かんで来てしまい涙があふれます。飛鳥の場合には輸血は必要ではありませんでしたが、もしその時に輸血しなければ助からないと言われたらと思うと、今 そんな状況にある犬や飼い主さんに心が痛みます。
私なんてボランティアとか動物愛護に関心はあっても実際には何もしていないし、可愛そうだなと言ってるだけでは何の役にも立たないですよね。でも年に1、2回の供血であれば協力できるかもしれません。
ぷーさん、キキとぷーさんに信頼関係がないなんてことはありませんよ。我が家の海も診察台では大変ですから。でも犬にも理由があるだろうからね。そしてみんな違うからね。

モーフィー 今日はゆっくりお休みしてね。

投稿者 kaiママ : 2005年7月12日 08:54

「供血」恥ずかしながら、初めて知りました。
リーフは年齢的に、どちらかといえば、提供するより、提供してもらう方の年齢に近づいてまいりましたが、今回たまたま、お近くのワンちゃんが、輸血を必要と知り、初めて供血の申し出をしてみました。
ご協力できるといいなあ。

投稿者 ちか : 2005年7月12日 10:00

もーちゃん!えらい!!よくがんばった!!

供血犬について以前調べたことがあります。
犬にも血液型があって、人間のO型のようにどのこにも対応できる血液型があるらしいですね。

なんにせよ、本当えらいわ〜。
もーちゃん、沢山パパにご褒美もらってね。

投稿者 カレンまま : 2005年7月12日 22:58

キャンプおかえりなさい☆
そしてモーちゃん、今日は供血お疲れ様でした!
思っていてもなかなか実行するのは勇気のいる事ですよね。身近で近くの病院で供血の必要があるならば、今健康であるムサシの血を分けてあげたいな。。。って思いました。いざ、自分の飼っている犬が供血を必要となった時に「どうぞ、お役に立てて下さい」と分けていただけたら、どんなに嬉しいことでしょう。
モーちゃんの血液をもらったエトナちゃん、パワーをもらって頑張って欲しいですね!

投稿者 ムーママ : 2005年7月12日 23:20

kaiママさん
とても嬉しいです。書いてよかったなあ、と思います。
こういうことって、幸いにして病気のことなど普段意識することはない若くて健康な犬の飼い主が、自然に無理のない範囲で協力できれば一番イイと思いますよね。
モーは今日は一日ダラダラして過ごしました。

ちかさん
さすがビブサポ1年目にしてキャビン建設を決意したリーフ家、行動がめちゃくちゃ迅速ですね!
年齢よりも健康状態の方が重要みたいですよ。
血液検査の結果が供血可能なくらい良好だったら、必要な輸血に協力できる喜びとは別に、リーフくんにとってとても嬉しいことですよね。
どうもありがとう。

カレンままさん
犬の血液型ってけっこう複雑みたいですよね。
エトナちゃんは兄弟犬の誰ともクロスマッチ検査がパスしなかったのに、モーとは血液型もクロスマッチも問題なかったようです。これもひとつの縁ですね。
昨夜たくさん新鮮レバーのご褒美をあげました。
今頃、造血も進んでいることでしょう....たぶん。

投稿者 かえる : 2005年7月12日 23:23

ムーママさん
ムサシの血を輸血したら、なんだか運動神経抜群犬になれそうですねぇ。
機会があったら協力してあげてくださいな。
エトナちゃんも、モーの血で少しでも元気になってくれたら嬉しいな。
ホントにそう思います。

投稿者 かえる : 2005年7月12日 23:32

エトナちゃん・・・のこと他の方のサイトで知っていました。
出来ることならと思って(健康診断にもなるし)連絡を入れたが、プリンをそこの場所まで連れて行くことが出来ない。
川口のほうでも、ゴールデンが・・・必要とされているようですが、私一人ではね。
協力したもーちゃん、頑張ったね♪
こんなことが広まるといいですよね!?
おつかれさまでした。

投稿者 ぷぷりん : 2005年7月13日 12:34

モーフィー家のみなさん、お疲れさまでした。
供血というシステムは、先日のかえるさんリポートで初めて知りました。
だけど、『平日に』『そこの場所に』行ってしか協力出来ないとなると、協力出来る飼い主さん(犬はひとりでは行けませんから)は、限られて来ますね。
人間の献血カーのようなものや、動物病院同士の横のつながりがもっと出来て、かかりつけの病院で協力することが出来たら。。。と思います。
エトナちゃん、助かって欲しいです。
モーちゃんのためにも。。。。。


投稿者 ゆか : 2005年7月13日 16:01

初めまして ぷりんママです。
トラックバックのこと、ご丁寧にありがとうございました。
エトナちゃんに供血していただいたんですね。
ありがとうございます。
エトナのままさんからしばらく連絡が無いので
心配していました。
また、供血が必要な状態だったのですね。

モーフィー君 ありがとうm(__)m
ゆっくり休んでくださいね。

病気の子を抱える親として かえるさん(でよいのでしょうか)や ここにコメントを書き込んでくださっているような方たちがいることは
ものすごく心強く 有難いことです。
供血のことに関心を寄せてくださって 本当に
ありがとうございます。


こちらの記事のこと 私のブログで紹介させていただいて宜しいでしょうか?
よろしくお願いいたします。

投稿者 ぷりんママ : 2005年7月13日 23:16

ぷぷりんさん
ぷぷりんさんも気にとめてくださっていたのですね。
犬の運搬手段も必要だし、いざ実行するとなると確かに色々大変ですよね。
でも、近々プリン家にはセカンドカーが来るというウ・ワ・サ!
行動範囲が広がりましたね。

ゆかさん
供血にも色々なパターンがあって、手術の際多量の出血に備えて病院近くの自宅や院内で待機するという場合もあれば、エトナちゃんのように継続的に輸血が必要で、常に一定量の供血を求めているというケースもあるようです。後者の場合は必ずしもその場所に行かなければいけないというわけでもないのですが(かかりつけの病院で協力することも理論的には可能なはずです)、クロスチェック等のことを考えるとやはり輸血をする病院に赴くのが一番確実で簡単ということになってしまうようです。
今回つくづく実感したのは、現状では輸血を必要とする側、提供する側、ともにそれなりの負担 (時間的・経済的・心理的に)がかかってしまうということです。
その間のやりとりを両者が直接行わなければいけないということも良い面・悪い面があると思います。
そういった点を改善するためのシステム作りも一部で始まってはいるようですが、整備・浸透するまでには相当な時間がかかるでしょうね。
もっとも、現状のシステムが不完全であっても、ニーズが減るわけではないですから、その中でなんとかやり繰りしていくしかないということだと思います。

ぷりんママさん
はじめまして。コメントありがとうございます。
文字化けTB大変失礼いたしました。
エトナちゃん、未だになかなか供血の申し出がないようです。
じつは以前に供血したケンタのママさんと病院でお会いしました。前回からまだ2週間程度しか経っていないのに再度の供血とのことでした。

当方のブログ記事、ご紹介いただくのは大変ありがたいのですが、色々と無神経な記述が多いので気分を害される方も多いと予想されます。あらかじめお詫びしておきます。
ワタクシはハンドルネーム「かえる」で間違いありませんが、「モーフィー」は男の名前ですがじつはメスです。
そこんとこヨロシク!(って言ってもお若いぷりんママさんには何のことだかわからないでしょうね、失礼!)

投稿者 かえる : 2005年7月13日 23:58

かえるさん、さっそくありがとうございました。
モーフィーちゃん!ごめんね〜〜
ユルシテチョンマゲ〜というほど
私 年輪を経ています(笑)


そうそう、黒柴のお友達で「こてつ」という女の子がいます。先入観はダメですね。ごめんなさい。

実はエキサイト以外のトラックバックって
殆どどうしたらよいのか分かっていないのです。
これでいいのかな?
不安です。

かえるさんの文は 正直な気持ちを率直に書かれていてうなずくことが、私は多かったのですが。。。
気分を害される方は どうしてなのか
また、そこから相互理解が深まればいいのでは、
と思います。

ケンタ君 そうですか。。。
供血に再度訪れていらっしゃったんですか。。。

長々と失礼いたしました。
これからもヨロシクです。

投稿者 ぷりんママ : 2005年7月14日 01:20

ぷりんママさん
トラックバック問題なく来てますよ、ありがとうございます。

当たり障りのない表現を使うより、当たり障りがあってもどこかにガリッと引っかかる言葉を使うことを、あえて意図的に行っている上に、内容が非見識かつ独断的ですから、マジメな人はあきれちゃうと思います。
まあ、インターネットってそういうメディアだと考えてのことなので許してちょ、という感じです。

こちらこそこれからもよろしくお願いいたします。

投稿者 かえる : 2005年7月14日 02:11

かえるさんへ
ゴールデンのメルちゃん、昨日、退院されたとのご連絡を飼い主さんから頂きました。
現状は回復に向かい、これからは自宅で療養するとの事です。ただ、血液の状態によっては、今後も、再輸血の可能性があるかもしれないとのお話でした。
引き続き支援を申し出ると共に、メルちゃんが、このまま回復してくれることを祈りたいと思います。

その後、モーちゃんの様子はいかがですか?あ、もーたんも!!具合はどお?

投稿者 ちか : 2005年7月14日 12:55

はじめまして☆いつも、読み逃げをさせて頂いて
おりましたHiromiと申します。黒ラブのベンと
同居しております。多分、ご近所かと思われます。

供血、お疲れ様でした。私は以前、先住犬で供血を
させて頂きました。残念ながら、その子は亡くなって
しまいましたが、エトナちゃん回復してくれると
良いですね。

何事も始めなければ、始まりません。小さな一歩が
やがて大きな一歩になって、みんなが協力して、
繋がっていって欲しいと切に願います。(-人-)

投稿者 Hiromi : 2005年7月14日 13:01

ちかさん
そうですかメルちゃん無事退院されたんですね、それはなによりですね。
しばらくは気が抜けないとは思いますが、とりあえず安心ですね。
ありがとうございました。

モーは、採血した日は心なしかぐったりしていましたが、たぶん血を抜いたこととは関係なくてビブリ疲れだと思われます。
もちろん今はいつもと変わらず元気です。
後日病院から送っていただいたグリニーズに、ものすごい形相でかぶりついています。
週末にはいつも通りドッグランにも行く予定です。
もーたんも平気なんじゃないですかね。昨日仕事休んだわりには、今日は遊びに行ってたみたいですから。

Hiromiさん
はじめまして!、コメントありがとうございます。
読み逃げ星人が多い中、その勇気に感謝いたします。
えーと、ご近所にお住まいなんですか?!
近所の黒ラブは大体把握しているはずなんですけど、お会いしたことはまだないですよねぇ?
出勤時にたまに小学校並びの米屋の付近でお見かけする方かなぁ?

エトナちゃんの病状は一進一退のようです。
今日は比較的具合がよかったとのことでした。
少しずつでも回復に向かって欲しいと思います。

Hiromiさんのブログ、勝手にリンクさせていただきました。
問題があったらお手数ですがご指摘ください。
今後ともよろしくお願いいたします。

投稿者 かえる : 2005年7月14日 22:34

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