2007年10月21日

超展望の山歩き 南八ヶ岳・三ツ頭〜権現岳〜編笠山 日帰り縦走

しばらく曇りや雨の日が続いた後、久しぶりに高気圧が張り出し、安定した好天が予想される日曜日。
たまたま翌日は有休を取っていたこともあり、梅雨の南アルプス以来となる一人の山歩きを、急遽計画することにした。
テント担いでのんびり北八ッの池めぐり、いやいや紅葉の瑞牆山もいいぞ、とさんざん悩んだのだが、どう考えても超の付く好展望が期待できそうなので、結局南八ヶ岳の権現岳を目指すことにした。今の時期はすぐに溶けてしまうが、八ヶ岳にもすでに降雪があったようだ。ぼくが高山帯を歩くのは、今シーズンはたぶんこれで最後となるだろう。夏や春では期待することが難しい眺望を、チャンスを逃さずに楽しんでおきたい。富士山、南アルプス北部、中央アルプス、北アルプス、奥秩父、etc.etc...................日本を代表する山々を遠望するのには、権現岳はまさにうってつけの山だろう。

権現岳は、ガイドブックなどでは1泊2日のプランで紹介されている山だ。三ツ頭、編笠山、もしくは西岳を経由、あるいは赤岳からキレットを越えて縦走していくしかアプローチのしようがないからである。
しかし、計算上は日帰りも可能だし、ネット上の情報をあたっても、実際に日帰りでピストン、あるいは編笠山〜権現岳〜三ツ頭と周回している方も多いようだ。単純にガイドブックのコースタイムを合算しても9時間程度はあるので、かなりハードであろうことは想像に難くないが、決して出来ないことはない、という感じか。蒸し暑い真夏にこんなコースを歩くのは遠慮したいが、爽やかな秋晴れの一日ならばなんとかなりそうである。
とは言っても、秋もこの時期ともなればすっかり日が短くなっている。日の出から日の入りまで、大体11時間くらいしかない。ただでさえ、足遅く、休憩多く、数百枚は無駄に写真撮りながら山を歩いている当方。万事順調にいったとしても、ギリギリのゴールインとなりそう......................。
ということで、早朝に車で観音平に入り三ツ頭〜権現岳〜編笠山と周回するルートを選択することにした。どちらかというと編笠山から回る人の方が多いようだが、三ツ頭を先にしておけば、体調不良等で調子が悪い場合、天女山へ早々と下山することも出来る。また、ルート後半には山小屋が二つあるので、どうしても間に合わなくなりそうであれば、青年小屋あるいは権現小屋で一泊してしまえばいいや、と考えたのだ。

数時間仮眠した後、深夜に自宅を出発。4時くらいに登山口となる「観音平」の駐車場に到着した。満天の星空に圧倒されました。
稜線上や山頂でご来光を迎えるつもりなのだろう、真っ暗闇の中歩き始める人がけっこういて、ちょっとビックリした。ぼくも、まだ日が昇る前、5時半前後にはヘッドランプを点けてトレッキング・スタート!!!

登山口の看板には、すっかりお馴染みの「熊の目撃情報あり」との張り紙。クマさんかぁ〜、あまり接近遭遇はしたくないけれど、離れた場所から観察して写真撮りたいな〜、と思っていたらホントに出ました..................森のクマさん。。。
いや、断言は出来ないんですけどね。10数メートル離れていたし、笹原から黒っぽい後頭部がほんの一瞬見えただけなので。
三ツ頭へ向かう小泉口登山コースに入る前、八ヶ岳横断歩道を通行中のことである。付近には笹をかき分けたような獣道があちこちに付いており、大型の動物が藪から出て遊歩道を横断する際に崩れ落ちたと思われる土が散乱していた。山中には獣の気配をミョーに感じる場所があるが、まさにそんな雰囲気。土の上に残された足跡を見てみると、どうもカモシカのもののようであったのだが、用心しながら歩を進めると..............まだ薄暗い中、すぐ横の山腹に広がる笹原の中でガサゴソと大型の動物が動く音がしたのだ。きゃあ〜〜〜〜〜〜!!!!
しかし、相手もこちらの存在に気付いたらしく、スゴイ勢いで斜面を駆け上がって逃げていき、葉の隙間から一瞬だけ後頭部らしき部分がチラッと見えたという次第である。カモシカだったらもっと背が高いだろうし、少なくてもニホンジカではなかった。イノシシとかだったのかなあ。でも、標高1500mを超えてるしなあ.......?!
あっと言う間の出来事だったので、落ち着いて観察することも、写真を撮ることも出来なかった。う〜ん、残念でした。距離をおいて、ゆっくり眺めてみたかったなあ。まあ、出合い頭に鉢合わせするようなことがなかったのは幸いでしたが.................
しばらくしてから、猛獣があくびをしているような(???)咆哮が聞こえてきた。ちなみにこの声は、編笠山からの帰路でも、遠くからこだましてくるのを何度も耳にした。(※後日追記/その後色々と調べたところ、「発情期のオスが他のシカに対抗するとき(の鳴き声)」としてネット上にアップされていた音声に似ているという印象を受けた。シカの発情期とも一致するし、この音に関してはシカのものだったのかもしれない)
あれがツキノワグマの鳴き声なのかどうかはわからないけれど、野生の獣の咆哮ってどこか悲しげな響きがするから不思議だ。何となく、レイ・ブラッドベリの「霧笛」を思い出してしまうのはぼくだけでしょうか?
それと、話はそれるが、山を歩いていると、まるで女性が悲鳴をあげているような「キャー」と叫ぶ動物の鳴き声をよく耳にする。森の中で突然あの音が聞こえてくるとちょっとビビるのだが、アレって鳥なのだろうか???ご存じの方がいたら、教えて下され。

さて、話を本日のトレッキングに戻すが、ともかく信じられないくらいの展望が得られた一日であった。
富士山の周囲以外には雲ひとつない完璧な青空が広がり、その状態は日が沈むまでまったく変わることがなかった。ぼくは八ヶ岳とは相性がよいらしく、毎回期待以上の好天に恵まれてきたのだが、これほどの遠望を堪能できたのは初めての経験である。あまりのんびりしていられるような行程ではなかったので、こまかく同定はしなかったが、驚くほど遠くの山々まで一望することが出来たのだ。たぶん、カシミールで表示される山は、ほとんど見えたんじゃないだろうか。また、山だけではなく、まるで甲府盆地や蓼科の別荘地の一軒一軒がはっきり確認できるかのような空気の澄み具合であった。写真を撮るには多少雲があった方が表情が出てむしろ好都合なのだが、眺望を楽しむのにはこれ以上はないと言えるくらいの天候だったのである
つい先日紅葉の便りが届いたばかりだと思っていた北アルプス高峰群の稜線は、すでに真っ白く染まっており、南アルプス・北岳もハッキリと雪化粧していた。赤岳も西斜面には白いものが見えたし、今日歩いた登山道にも少しだけ雪が残っていた。富士山は、まだてっぺんの方だけのようですね。

三ツ頭、権現岳、編笠山の山頂、またそれらを結ぶ稜線上からの赤岳は素晴らしい迫力だった。野辺山方面から眺める赤岳はそれほど目立つ存在ではないし、西側からだと角度によってはむしろ阿弥陀岳の方が強く印象に残ってしまうほどである。しかし、南端から仰ぎ見る赤岳は、まさに八ヶ岳の盟主たる貫禄を感じさせる立派さであった。
今年の紅葉はずいぶん遅れているようだが、さすがに稜線付近の木々はすでにほぼ葉を落としていた。山腹の紅葉はまだ地味なものだったが、南八ヶ岳はそもそもあの程度なのだろうか。山麓のカラマツの黄葉は、まだまだこれからといった感じであった。

山歩きの際は、景色の良い場所で長時間の大休止を行うワタクシですが、今回はかなり駆け足の山行となってしまった。こんなことなら、テント持ってきてのんびり一泊すればよかった、と青年小屋にてちょっと思いました。まあ、犬も赤ちゃんもいる身なので、なかなかそうも言ってられないワケですが。
足の疲労は激しいし、膝も笑いかけている。最後のピークとなる編笠山からの下りは、ともかく怪我をしないように、ゆっくりと歩いた。もう危険な場所はないし、時間的にもさほど心配する必要のないペースだったので、緊張することはなかったものの、ずいぶんと長く感じた下山の道中であった。
無事にトレッキングが終了したのは、ほぼ予定通りの16:20。
いやぁ、さすがに疲れました。

次回の八ヶ岳も、晴れるといいな。
あ、でも霧雨にけむる北八ッの森も良さそうだなあ。
八ヶ岳、大好き。

超展望の山歩き 南八ヶ岳・三ツ頭〜権現岳〜編笠山 日帰り縦走 リポート

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2007年10月20日

走ることについて語るときに僕の語ること

とても面白かった。

村上春樹の小説を初めて読んだのは、「羊をめぐる冒険」が話題になっていた頃。
どうせならということで、デビュー作の「風の歌を聴け」から順を追って読んだのが(一方通行の)長い付き合いの始まりだ。
単行本は高いので、本屋の店先でずいぶん逡巡した記憶がある。どの書店だったかもよく覚えているので、自分がまだ中学生だったことがわかる。住まいが変わり、高校入学以降その店で本を買うことはなくなったからだ。
当時ぼくは久保田早紀の熱心なファン(!!!)だったのだが、マガジンハウスから出版されていた「鳩よ!」という雑誌の企画で、この二人が往復書簡のようなやりとりを行ったことがあり、意外に思うと同時になんだか嬉しくなったりもしたものだ。たしか、久保田早紀の送った「村上さんの文章を読むと、B♭major7のコードが持つ独特な響きを思い起こします」みたいな手紙に、村上春樹が返信をするといった内容だったと思う。今から考えると信じられない話だが、当時は新人作家としてこういった仕事もしないわけにはいかなかったのだろう。もしかしたら、ぼくが村上春樹という作家を初めて知ったのは、この企画によってだったのかもしれない。
ちなみに「鳩よ!」は、「詩を観光地にしてしまった」とか何だとか批判されたりもしたほど、創刊当時けっこうな話題を呼んだ詩を中心とする月刊文芸誌で、ぼくはコレで伊藤比呂美を知った。ぼくが読んでいたのは創刊直後の数年のみで、その後のことはよく知らないのだが、何年か前にすでにこの雑誌はなくなってしまったようだ。

村上春樹の小説に対する当時のぼくの印象は、「今まで読んだことのないタイプの小説」という程度のもので、「コインロッカー・ベイビーズ」で衝撃を受けた村上龍の方がはるかに個人的にはしっくりきた。それでも、結局新刊が出るたびに買い続けたのは、その後多くの人が影響を受けることになる、あの文体がやはり魅力的だったからなのだろう。
村上春樹に関してはどちらかと言うとエッセイの方が好きで(現在はちょっと違いますが)、連載のエッセイ読みたいがためだけに、これまた今はなき「週間アルバイトニュース」という求人誌を読んだりもしていたほどだ。

ともかく、小説だけでなくエッセイ集も多数発表している村上春樹だが、今作ほどそのプライベートな心理的内面をある意味赤裸々に綴った作品はなかったように思う。文体も、今までのエッセイとはあきらかに質感が異なる。
後書きで本人も書いているように、「走ること」というテーマを軸にして語られる村上春樹という一人の小説家、そして一人の人間としてのメモワールなのであろう。

どういう風に良かったか、面白かったかはここには書かないけれど、とても面白かった。


「走ることについて語るときに僕の語ること」 村上春樹

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2007年10月19日

*終了*<都内世田谷区>シェルティのまりいちゃんへの供血のお願い

□■<終了>まりいちゃんへの供血のお願い■□

まりいちゃんは、天国へと旅立ちました。
お力添えくださった皆様、本当にありがとうございました。


以下、終了しています。

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□■<都内世田谷区>シェルティのまりいちゃんへの供血のお願い■□

まりいちゃんは、輸血が必要なのですが、度重なる輸血や容態で、なかなか、適合することが、難しい状況になっております。

そのため、より多くの方のお力添えが必要になっております。
どうか、手を差し伸べていただきたく、心からお願い申し上げます。

<最新のお知らせ>

供血の方ですが、3頭のわんちゃんから供血を頂いて輸血をさせて頂くことが出来ました。
皆様のお陰で、まりいの命が救われました。
心より感謝申し上げます。
供血に来てくださいました方々並びに愛しいワンちゃんたちにも感謝の気持ちで一杯です・・・本当に有難う御座います。
まりいの現状は、今後も依然血液が、どうして作られないのか、原因は様々あるにしても
特定ができない状態で、日々様々なお注射や飲み薬で治療を続けるという状態です。
輸血をして頂いたものも、血液の種類によりそれぞれ寿命がある為、自力で血液が増やせる様になるまでは、現在の検査数値結果が下がってしまうと、またすぐに輸血が必要な状態です・・・
ですが、血液検査で新たに自分の体で血液を作る元となる核があることがわかりました。
それが何かの原因で抑制されている様なので、明日から自己免疫疾患を疑った治療を開始することとなりまして引き続き1週間に1日おきのお注射の通院もすることになっています。
その免疫抑制剤の効果が出るのが約1ヶ月後ということだそうでして、なんとかその効果が出るまでの間、引き続き輸血が必要な状態です。
まりいはお薬の副作用と頑張って戦っていまして、本当に屈することなく毎日頑張っています。
まだまだ若いのに、寝てばかりなのに、病院では家族を呼び、ワンワンと力強く吠え頑張る時もありますので、早く回復させてまた沢山遊ばせてあげたいです。
どうか助けて頂きたいです。どうか新しい治療の効果が出るまで、どうかどうか供血の方をお願い致します。
この様な状況となっておりますが、どうか引き続きお願い出来れば幸いでございます。
本当にお願いばかりで申し訳御座いません・・
どうか宜しくお願い致します。

(2007.10.27)

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10月上旬に、目の治療の際に受けた血液検査の数値が、どれもかなり低く、かかりつけ医様に紹介され大学病院へ行きまして調べた結果が、骨髄線維症という大変な難病でした。
原因不明で、血液の元を造る細胞がほとんど見当たりませんでした。
白血球、赤血球、全ての数値が下がり、血小板もありません。
200CC以上の輸血が数日から1週間ごとに必要です。
今までの治療は、ステロイドです。
それと昨日から、赤血球、白血球を刺激して増やせるかどうかという方法を始めましたが、副作用に 自己免疫を作る可能性もある人間の薬を使います、それも上限が長くても2週間しかありませんが場合によっては使用するそうです。
本当は薬の利用は、1週間が上限ですが.そんなことを言ってられる場合ではなく緊急です。
薬の効果が出るまで輸血を頼りとしています。
大変深刻な状態です。
9月におなかの大きな腫瘍をとって、元気になったばかりでやまだまだやんちゃ盛りなのに、本人の心を思うと不憫でなりません。
ワラをもすがる思いで、助けたいです、本当に助けていただきたいです。
どうか心より皆様お願い申し上げます。 
今すぐ血液が必要な状態です。
よろしくお願いいたします。

一刻も早く、ドナーが見つかることを願っております。
皆様のお力添えを心からお願い致します。

犬の名前:まりいちゃん(シェルティ・牝7歳)
通院している病院:都内世田谷区の病院です。


供血の対象は、20kg程度以上の7才位までの健康なワンちゃんです。
ご協力頂ける方は、クロスマッチテストが必要なため、病院に来て頂く必要があります。


詳細等は、以下のバナーでリンクしたサイトをご参照ください。
また、お問い合わせやご協力のお申し出は、「まりいちゃんへの供血の件」とご明記の上、同サイト内メールフォームよりお願いいたします。

供血のお願い

ご協力、よろしくお願いいたします。

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2007年10月14日

奥武蔵・丸山〜県民の森 犬+赤ちゃん連れトレッキング リポート、アップしました

奥武蔵・丸山〜県民の森 犬+赤ちゃん連れトレッキング リポート、アップしました。

奥武蔵・丸山〜県民の森 犬+赤ちゃん連れトレッキング リポート

投稿者 かえる : 16:32 | 犬連れキャンプ/トレッキング | コメント (4) | トラックバック (0)

2007年10月10日

浦和が変わる?!

浦和PARCO、本日オープン。
朝の通勤時、駅前で「変わる浦和」と大見出しの付いた埼玉新聞の号外が配られていたので、ちょっと笑えました。。。
ちなみに、昨日は短時間だがプレオープン日となっていて、近辺の住民には招待券が配られており、またパルコカード会員も入場が可能であった。モータンも出かける予定だったのだが、雨が降っていたため止めたとのことだった。近所の方のお話では、あり得ないくらいの混雑ぶりだったらしい。

ワタクシも、本日の仕事帰りに、ちょっくら偵察してきた。
といっても、主たる興味の対象はいつもと同じで、本屋とレコード屋と映画館、あと食品売り場.........。それらをチェックしたかったのだ。

話はそれるが、「レコード屋」と言うと、ちょっとオジサン「レコード」じゃなくて今は「CDショップ」でしょ!!!、と訂正したがる人がいるのを、個人的には長年疑問に思っている。「じゃあオマエ、レコード会社のこともCD会社って呼べよな」、と思うのはオレだけ???
オレとしては、「CD」「AD(アナログディスク)」「各種テープメディア」「DVD」、すべて広義のレコードと考えたいのだが、ダメなのだろうか?
たしかCD登場直後はそういう認識で間違っていなかったはずなんだけどなあ。
音楽メディアの規格が変わるたびに販売店や製造メーカーの呼称を変えなきゃならないのって、かなりめんどくさいと思うのだが。

閑話休題

「紀伊國屋書店」には、思わずズッコケた。
浦和の大型書店、西口・東口対決は「須原屋」の圧勝ですな。「須原屋」って落ち着いた雰囲気で好きな書店なのだが、品揃えにミョーな偏りがあったりするので、個人的にかなり期待していたんだけどなあ。

「TOWER RECORDS」(ホラ、ADほとんどないのにレコードじゃん......)は、予想よりもかなり広かった。とは言っても、最近はDVDのスペースが幅を利かせていて音楽CDの在庫は少ない。ジャズのコーナーをチラッと見ただけだが、例えばブロッサム・ディアリーは4枚しかなかった。いや、4枚もあったと言うべきなのか???
輸入盤はほとんど見あたらなかったのだが、地方のタワーって基本的に日本盤しか扱わない方針なのだろうか???
よくよく考えると、最近CDはamazonでしか買ってないからよくわからんわ。

「ユナイテッド・シネマ」は、やっぱり嬉しい。
結婚して西口のマンションに住み始めた当時、今は無くなってしまった映画館でオールナイトの割引上映をよく利用していた。
これからまた、1000円程度(20時以降の上映)で帰宅前に気軽に映画を観ることができるんだなあ、るんるん。
もっとも、今日の目的は映画を観ることではなくて、「COW BOOKS」のオーナーが書籍セレクトを担当したという併設されたブックカフェ「Slouc Cafe」の偵察である。外から丸見えのスケスケな店舗デザインで、のんびりページをめくりながらくつろぐのは、オジサンにはちょっとキビシイ感じではあったが、まぁ浦和にああいうタイプのカフェはなかったので、喜ばしいことではないでしょうか。

地下の食品売り場は、あまりの混雑ですぐに退散したため、わけわからず。

全体的な印象としては、各種有名店を細切れにして無理矢理詰め込んだごった煮風という感じ。
地方都市のパルコって、渋谷の店舗とはまったく異なるある種独特な雰囲気がどこもあるが、それともちょっと違う。
まぁ、落ち着いた高級路線に転向しつつある西口の伊勢丹と対照的なキャラで、よろしいんじゃないでしょうか。
東口住人としては、便利になったことだけは確かです。
それにしても、肝心の中央図書館が11月29日までオープンしないとは、けしからんと思うぞ!!!さいたま市。

そうそう、本屋とレコード屋と映画館以外は通り過ぎただけですが、1階にステキな帽子屋さんがありましたよ。
なんだか見覚えのある会社の名札の立ったお花も届いていましたぞ、むむむ。

未だ土地買収が済んでおらず通行不可となっている周辺道路沿いには、これから小さなお店が増えていきそうな予感。
火災があったりもして次々に閉店が続いていた前地通り商店街にも新しい飲食店がぼちぼちオープンしているみたいだし、開店休業状態の店舗がならぶ東口駅前の商店街などと併せて、様々な歩行者や自転車利用者に配慮したバリアフリーな街作りも計画されているようだ。
数年前に「モルガン」がオープンしてから、西口のナカギンザは見違えたように活気が出てきた。
前地や東口駅前の路地裏に、若い人の経営するユニークお店が増えると、我が街浦和もおもしろくなりそうで嬉しいんだけどなあ。

投稿者 かえる : 23:39 | つぶやき | コメント (8) | トラックバック (0)

2007年10月7日

奥武蔵・丸山〜県民の森 犬+赤ちゃん連れトレッキング

ただ今生後7ヶ月半の我が家の娘・みーたん、この連休にめでたくトレッキング・デビューを果たしました。

はじめての山、をどこにするかはけっこう悩んだ。
やはり最初が肝心、まずは日本一の山・富士山は見せておきたいなぁ。どかぁ〜んと見える場所ということで、毛無山やら何やら富士展望で有名な場所も考えたのだが、なにせ初の赤ちゃん連れハイキングなので、イマイチ勝手がわからない。どういう問題が起きるかも未知数だし、そもそも赤ん坊背負って自分がどの程度歩けるかも自信がないので、人家が近い里山的な場所の方が望ましいだろう。また、早朝に自宅を出発することが難しいため、遠方は避けた方が無難ということで、結局今回は断念した。
ならば、基本に忠実(???)に高尾山にしようかとも思ったが(富士山もけっこうキレイに見えるし...)、あそこは都民の憩いの場。やはり、サイタマ県人たるもの埼玉の山を目指すべきでしょ!!!ということで、今度は奥武蔵・丸山を検討することにした。
標高960mという低山ながらも山頂に設置された展望台と立地的な条件のおかげで、展望マニア(?)の間でも密かに有名な眺望を誇る山である。山のガイドブック・ブルーガイドハイカー「超展望の山々」でも「特選・マニアックな展望の山」として紹介されているほどだ。なんでも空気の澄んだ快晴の日などは、富士山も見えるし、なんと北アルプス・槍ヶ岳までもが視認可能というではないか。
北側斜面には、「森林浴の森日本100選」に選定された埼玉県・県民の森が広がり、週末であれば管理事務所にはスタッフもいるだろう。また、すぐ近くまで林道も延びているので、アクシデントの際も多少は安心である。
思えば、みーたんがまだ影も形も存在しなかった頃、登り損ねた山でもある。その際ゴール地点となった「山の花道」には、たしか駐車場があったと記憶している。花のほとんどないこの時期であれば、利用者も少ないであろう。あそこに車を停めて丸山に向かえば、片道1時間程度と初めての赤ちゃん+犬連れ山歩きにはちょうどよい距離だ。時間があれば、県民の森をテキトーに探索するのも楽しそう。
運が良ければちょこっと富士山も見せられるし、サイタマを代表する森の自然公園もある。人里も近くて安心だし、自宅からもそれほど遠くない。
なかなか悪くない計画だろう、ということでみーたんのトレッキング・デビューは奥武蔵・丸山〜県民の森に決定したという次第である。

また、今回はmacpacのチャイルドキャリア「ポッサム」のフィールド・デビューでもあった。
チャイルドキャリアを購入するにあたっては、登山用品店などにもあちこち出かけて検討したのだが、あまり売れるものではないらしく、せいぜい2、3のブランド程度しか扱いがなかった。その中では「ドイター」の製品がしっかりとした作りで魅力を感じたのだが、荷室の容量が18Lと少なく、荷物の多い赤ちゃん+犬連れハイカーである上に、それでなくても日頃あれこれ持っていきたいタイプである当方にはちょっとツライ。また、自立させるためのフレームが露出している点もあまり好みではなかった。ガンダム系のメカっぽいデザイン(???)って、好きじゃないのだ。
最終的に、ネットやカタログの情報なども色々と参考にした結果、スペック的にもっとも希望にあった製品は、ニュージーランドのブランド「macpac」の「Possum」であった。容量は35Lと充分、スタンド・フレームはメイン・コンパートメント内で組み立てる方式で、背面デザインもスッキリしているし自立もする(ただし、子供を乗せたまま離れるのは危険です)。ストラップやフェイスクッションは取り外して洗濯が出来るし、オプションの日除け・レインカバーも他社とは異なる本格的かつ実用的な仕様である。何と言っても、背負い心地や頑丈さには定評のあるブランドである点が心強い。さらに、しっかりした作り故重いというイメージを持っていたのだが、2.3kgと思ったよりも軽量である(ドイターは2.75kg)。
この「マックパック」は、数年前に大手のGOLDWIN代理店になったので、最近では雑誌などでも広告をよく見かけるようになった。ぼくも、代理店が変更になった当時ちょうどザック購入を検討しており、ショップに大量に入荷されていたモデルを一度背負ってみたことがある。ところが、どういうワケかここ最近では、店頭でmacpacの製品を見ることってあまりないのだ。やる気ないのか?GOLDWIN...........。質実剛健で飾り気のないキウイ・デザインだから売れてないのかな?.........。
ともかく、この「ポッサム」も都内周辺の店舗ではどこにも在庫がなく、代理店に次に入荷するのも10月末以降だというので、結局わざわざアメリカのアウトドアショップから購入した。フィッティングせずにバックパックを購入するのはセオリーに反するし不安もあるが、背面長調節も出来るようだし、ぼくはそれほど特殊な体型ではないので、サイズ的にはさほど問題はないであろうと考えたのだ。それに、実際のフィット感や問題点は、店頭では判断が難しいので、現実的には使用してみないことにはなんとも言えないものである。
ところで、昔と違って最近のアウトドア用品は内外価格差がほとんどない。久しぶりの個人輸入だったが、送料を足すと国内価格とほとんど変わらず、お買い得感はなかった。もっとも、ボーナスポイントみたいなものでオマケが色々とサービスされ、それだけで数千円分にはなったので、まぁいいかという感じではあった。

さて、肝心の山歩きの方はと言えば、予定通り天気は上々だったのだが、予想通りに出発が遅れ、期待ほどの展望は得られなかった。富士山はおろか、両神山すらもボンヤリとした眺望。
もっとも、みーたんは初めてのハイキングに大興奮。けっこう喜んでいたようだ。結局、半日歩くことになったが、これといった問題はなかった。
ぼくも、みーたん+ザックで10kg、さらにいつもの日帰り荷物ほぼフル装備で、ちょっとしたテント泊ほどの重量はあったのだが、思ったよりも快適に歩くことが出来た。細かい点も含め、購入したポッサムには満足している。
今回からみーたんの使用済みオムツ運搬係を任命されたモーフィーも、汚れ役のご褒美として一日三食が許されることとなり、わけもわからず喜んでいる様子であった。何とも単純なヤツだ。
久しぶりの山歩き、さらに大幅に担当荷物の増えたモータンは、それなりにしんどかったようだが、上り坂ではモーフィーを馬車馬代わりにこき使って、何とかしのいでいたようだ。ひどい飼い主である。

県民の森は、なかなかよい場所で気に入った。あまり管理されすぎていない感じがイイ。紅葉の時期にも行ってみたいし、雪の降った後にのんびりお散歩するのも楽しそうだ。ボランティアも含め、スタッフの方もみな気さくでとても親切だった。イベントも積極的に企画されているようで、お誘いいただいた「ムーンライトウォーキング 」も、みーたんがいなかったら参加してみたかったなあ。夜の森や山を歩くことは、いつかやってみたいと思っているのだ。
帰路は予定を変更して、事前の下調べではノーチェックだった県民の森・管理事務所からのトレイルを利用した。ガイドブックなどでも紹介されることが多く人の多かった丸山へのハイキングコースとは違い、ほとんど利用されていないようだが、犬連れにはむしろ好都合。
もっとも、そろそろ陽も沈もうかという時刻になってしまい、あやうくムーンライトウォーキングになるところであった...................うひゃひゃ、スリル満点。。。

その後、秩父まで出て、みーたんは温泉初体験。
犬の入浴施設もある場所だったので、モーにもたまには山歩きの後の温泉の快楽を経験させてやろうかと思っていたのだが、残念ながら営業時間が終わってしまっていた。許せモーフィー、また今度ね。

とにもかくにも、なかなか楽しい犬+赤ちゃん連れハイキングでした。
実を言うと、当初は金曜日から2泊3日の予定で、そろそろ紅葉も始まっているであろう南アルプス・白峰三山にリベンジしようかと計画していたのだが、モータンがブチブチうるさいし、ももかんのライブもあるということで、あきらめることにしたのである。
もし決行していれば、読み通りに天気もサイコーで、さぞや絶景が待っていたのであろうが、結果的にはさほど後悔はしていない。
体力さえキープしていれば、一人でならいつでも山に行くことは出来るが、赤ちゃんはいつまでも赤ちゃんじゃないからね。赤ちゃん連れトレッキングが楽しめるのは、今のうちなのだ。

いわゆる奥武蔵の山は、標高も低いし、イメージ的にもなんとなく「歩け歩け大会」「初心者の団体や高齢者の山」という雰囲気で地味な印象だが、麓の里はのどかで魅力的な場所も多いし、赤ちゃん連れには悪くない山域だ。
また、もっとも適期となる秋から冬は、天気も読みやすいし、犬連れにも最適である。
犬+赤ちゃん連れハイカーにとって、サイタマは実はけっこうナイスな土地なのかもしれない、と思ったりもして。

さてさて、次はどこに行こうかな。

奥武蔵・丸山〜県民の森 犬+赤ちゃん連れトレッキング リポート

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※macpac ポッサムを使った子供連れトレッキングのリポートは、下記のページで一覧にしてあります。

かえるリポート / Trekking

投稿者 かえる : 23:55 | 犬連れキャンプ/トレッキング | コメント (7) | トラックバック (0)

2007年10月6日

犬連れライブ鑑賞

いつものドッグラン併設のカフェ「カフェN36°」で、2回目となる「ももかん」さんのライブがあったので出かけてきた。

「ももかん」は、丸山ももたろうさん石井完治さんによるアコースティック・ギター・ユニット。
ちなみにみーたんは、お腹の中にいる時から、子守歌代わりに聴いているし、ライブも体験済み。

もちろん、ほとんどのお客さんは犬連れ。
江國香織さんがどこかで書いていたが、確かに犬にも音楽の好みというものがある。
ちなみにモーフィーは、オペラが好きで、エリック・サティの曲が嫌いなようである。いや、マジメな話。

「ももかん」さんはどうなんだろ?
気持ちよさそうに寝てたから、たぶん好きなんじゃないかな。

投稿者 かえる : 23:49 | 今日のモーフィー/みーたん | コメント (0) | トラックバック (0)

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