2007年1月27日
見なきゃわからない
当たり前といえば当たり前の話だが、小説の良否は自分で読まなきゃわからないし、有名レストランの味や雰囲気は実際に訪れてみないとわからない。そしてもちろん、ある映画が面白いか否かも、自分で観てみないことにはわからないから、油断はできないのである。
当然「好みは人それぞれだから」ということもあるが、そういう意味ではない。
得てして、世間の評判や自分勝手な先入観で、何となくわかった気になってしまいがちなのだ、ということである。
「名作のリメイクや続編映画は決まって駄作」とよく言われる。経験上は、確かに個人的にもそう思う。
ところが、お目当ての作品が軒並み貸し出し中だったために仕方なく冗談半分で借りてきたピーター・ジャクソンの「キング・コング」は、とても良かったのである。
やや冗長に感じる部分もあるにはあるが、サービス精神に溢れ、充分に楽しめる作品であった。
新しい「日本沈没」にも、予想外の満足。
最近の日本映画を観ていると、やっと過去の偉大な亡霊(わかりやすく言うとクロサワとか)から自由になった、という印象を受ける。
小松左京氏の原作との差違を問題視する向きもいるようだが、個人的には「わかってないね」と言いたい気分だ。
何日か前の朝日新聞に、いわゆる「おれちん」の一例として旧作との対比がなされていたように記憶しているが、それに対しても「わかってないね〜」と言いたい。
と言いながらも、よくよく考えてみると、件の「おれちん―現代的唯我独尊のかたち」自体は読んでいなかった。
またしても、「わかった」気になりかけていました。
やっぱり、油断できないのである。
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