2007年4月7日
目指せ、犬連れに優しい街・さいたま.......?!
春になると、市から集合狂犬病予防注射の案内が来るのだが、実施日は平日の上、「釣り銭不可」「車での来場不可」「健康な犬が体調の良い時に受けること」と、まるで「来てくれるな」と言わんばかりである。
モーがウチに来てすぐの頃、知人から「狂犬病の集合注射会場で、目の前にいた土佐犬が別の犬に噛みついて、飼い主でもなかなか離すことができずに大変な騒ぎになった」と聞いた。まさかそんなことが日常的に起きているわけではないだろうが、案内状には「事故を防止するために、会場には必ず犬を押さえられる方がお連れください」などと赤字で記載されているので、決して珍しい出来事でもない気がする。
そんなこともあり、狂犬病予防注射は、健康診断を兼ねて、かかりつけの動物病院で受けることにしている。
桜の花びらで埋まった公園で家族総出の朝の散歩を済ませた後、病院に連れて行こうかなと思ったのだが、さいたま市が実験的に運営を始めた初の公営ドッグラン「大間木ドッグラン」が、先週オープンしたことを思いだした。
散歩でよくお会いする方が署名運動に協力されていて、我が家も以前に設置嘆願書にサインしたりしたのだが、ボランティアの方と行政側が何度か打ち合わせを重ね(ご近所の知り合いが一度参加されたので、概要はうかがっていた)整備を進めた結果、ついに4月1日から利用可能となったとのことなのだ。
我が家からは車で10分程度、いつものドッグランまで出かけられない時など、なかなか重宝しそうである。
注射の前の準備運動にも良かろう?!と、さっそく偵察に出かけることにした次第である。
場所は東浦和駅のすぐ近く、大間木公園(見沼通船堀公園内)の隣接地である。周囲では、のんびりと見沼ウォーキングも楽しめるロケーション。
小型犬ゾーンと一般犬ゾーン(フリースペース)があり、入り口には水道、場内には(犬の)トイレスペースも完備されている(排泄物は持ち帰り)。隣接する公園のものと併せ、駐車スペースも充分であった。
ドッグランは、面積に比例して目が届きにくくなることもあり、広ければいいというものでもない。ここのフリースペースは、必要にしてかつ十分なちょうど良い広さだった。
ただし、グラウンドは土なので、雨の後などはツライかも。また、陽射しを遮るものが何もない点も、これからの季節はちょっとキビシイ気がする。
現在のところ、利用可能な時間は8:30〜17:30。この辺りは日没と共に真っ暗になってしまいそうだし、照明設備もないのでやむを得ないのだが、日中に運動させることが難しい真夏など真夜中にサクッとひとっ走りさせるのにいいかな?と思っていたので、ちょっと残念である。
(上記は2007年4月7日時点での駐車場利用可能時間。駐車場は施錠されてしまうが、ドッグラン自体は鍵がかけられてしまうわけではない。ただし市としては、日没後の利用は(防犯上の理由等により)ご遠慮ください、というスタンスのようです。歩いていける近所の方などが朝などに利用される分には問題がない、とのことでした。)
"「一般公園利用者と犬との共存」について、その可能性とドッグラン施設の有効性を検証するために、試験的に開設する施設"とのことで、"2年間の試行期間を合わせた5年間の暫定施設"であるそうだ。
要するに、何か問題がおきたり極端に利用者が少ないようであれば閉鎖されるのであろうし、(犬連れでない公園の一般利用者も含めて)好評であれば市内の他の場所にも順次設置される可能性がある、ということなのだろう。
本来ドッグランとは、住宅が密集した市街地にこそ必要なものだし、スペースに余裕のある郊外の公園であれば「一般公園利用者と犬との共存」なんてホントは別に難しいことではないと思うのだが、少なくても市民の声に対して行政側が耳を傾け対応してくれたことには違いないので、市内に居住する犬飼いとしては評価すべきだし、暫定で終わらないように努力するべきであろう。
しばらく遊ばせた後、すぐ近くにあったパン屋さんに寄って、テラスでランチ。
店の入り口には、ドッグパーキングが設置されていて、とても嬉しかった。
実際問題として、小さな店などは店内への犬連れを許容することは難しいだろうし、アレってすごく合理的で良いと思うのだが、これだけペット人口が増加した今、なぜもっと増えないのだろう?
その後、かかりつけの動物病院で、狂犬病の予防接種とフィラリアの抗原検査。
「埼玉南部 夜間救急動物病院」なる施設のポスターが掲示されていたのでお話をうかがったところ、県内複数の動物病院が有志で出資し、獣医師を雇用して設立した施設とのこと。つい先日、オープンしたばかりらしい。
当面は21:00〜翌03:00までの診療であるが、運営が軌道に乗れば、5時まで延長する予定とのことであった。
当然のことながら、犬だって夜間に突然発病することもあるだろう。飼い主としては、こういう施設が設立されたことは、非常に心強い。高額な診察料はともかくとして。
公営ドッグラン、店先のドッグパーキング、夜間緊急動物病院。
わが街埼玉よ、目指せ犬連れに優しい街!!!..............................って感じ。
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投稿者 かえる : 23:49 | 今日のモーフィー/みーたん
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mbt sport : 2014年12月8日 20:51
コメント
普段あまりお役所仕事に賛同できることが少ないワタシですが、このような試みっていいですね。この試みが成果を上げて、心置きなくFreeにできる施設が少しずつでも増えるといいなぁ〜
犬に恐怖すら感じる人も居るわけだから充分なスペースがあっても「囲いがあること」は大切だと思うのですが、ドッグラン・ヘビーユーザーのワタシにとって「一般公園利用者と犬との共存」よりも「ラン内でのマナーとユーザー同士の共存」の方が難しい課題です。
投稿者 はなぱぱ : 2007年4月9日 23:06
我々一般市民って「お役所は....」とか「政治家は.....」とか陰で文句ばかり言うことが多いのだけれど、政治家は他ならぬ自分達が選んだ人たちだし、お役所って意外と市民の声には敏感で、言えばやってくれたりするもんなんですよね。(あんまり関係ないけど、伊豆が岳・男坂の「通行禁止」看板、最近になって取り外されたというウワサがあります。「事故の場合は自己責任」の方だけ残して。)
ドッグランが増えていること自体は嬉しいのですが、現状でのその経緯なり本質なりを考えると、必ずしも手放しで喜んでいいのかどうかは個人的には疑問に感じている部分もあります。話せば長くなってしまいますが、なんというか、犬が社会的に認知され犬連れで行動することが容易になったわけでもないのに「ドッグカフェ」だけは増えていく、といった現象に近い気がして。
また、「一般公園利用者と犬との共存」というのは、正確に言うと「一般公園利用者と犬の飼い主との共存」であって、実は「ラン内でのユーザー同士の共存」とほとんど同じ命題なのではないかとも思います。
投稿者 かえる : 2007年4月10日 00:24