2008年1月18日

earth アース

これはスクリーンで観ておいた方が良かろう、と思い映画「earth」を鑑賞。

映像は、たしかに美しい。素晴らしいです。
子供の頃、「野生の王国」とか大好きだったので、こういう映像はただ眺めているだけでちょっとワクワクする。
でも、でもですね、「映画」の本当の魅力って、そういうコトとはちょっと違う、と思うのだ。
音楽の素晴らしさが、その音質と必ずしも比例するわけではないように。

別に「皇帝ペンギン」のように動物を擬人化して感情移入しやすくした方が良い、ということではない。
「WATARIDORI」のような新鮮さがない、という意味でもない。
なんというかその、「子供向けの教育番組」もしくは「丁寧に作ったNHKスペシャル」みたいな印象で、映画が持つ魅力の最大の要素である「何か」が感じられなかったのだ。
感心はするけど興奮はしない、と言うか....................文句はないけど特別に心は動かされない、と言うべきか..............................。
ドキュメンタリーと比較すること自体がアレかもしれませんが、同じく大自然の映像が印象的な「狩人と犬、最後の旅」にはその「何か」が確かにあった、と個人的には思う。

たぶん貴重な映像記録なのだろうし、撮影には大変な忍耐と技術がいるのだろうけど、ぼく個人が「映画」に望んでいるのは(あるいはぼくの考える「映画」の力とは)そういうコトではないので、正直ちょっと残念だった。勝手な期待が大きすぎたのかも......。もっとも、子供と一緒に観る映画としてはとてもいいので、子供500円キャンペーンはナイスな企画だと思います。
ついでに言うと、これはまったくの偏見かもしれませんが、こういう映画を観て「この美しい地球を私たちは救わなければいけないのです。温暖化を止めなければ!!!」とか言い始める大人はちょっと信用できない、という気がしちゃうんだよなあ。何となくだけど。

もうひとつついでに言うと、「ユナイテッド・シネマ浦和」はビールの値段が高すぎる!!!
映画館自体は素晴らしいと思いましたが、その点は改善して欲しい〜〜〜〜〜〜!!!

投稿者 かえる : 22:35 | 映画

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改めて考えさせられました。

ちょっと気になっていた映画「アース」を観ました。NHKで放送されていたプラネットアースのダイジェストっぽい印象はあったものの春夏秋†...

興味な生活の物 : 2008年4月8日 18:05

コメント

earthは見てはいないのですが、私もdeep blue(もちろんサミュエル・L・ジャクソンのバイオ鮫モノじゃなくて海洋ドキュメンタリー風のほうです)でせつせつと自然の素晴らしさを謳い上げた語り口にシラケてしまい(その海モノのdvdは買っちゃったし映像に見るべき価値は充分あるのですが)、earthに似たものを予想してしまったんです。WATARIDORIは刷り込み+空撮も圧巻でしたが、自然の大事さを訴えるばかりでなく、あの監督は鳥にしろ別作「キャラバン」のチベット隊商にしろ、生きていくことの厳しさを語る素材として使っているから説教臭さを感じずに作品として楽しめるんでしょうね。
シロクマやザトウクジラなどが滅びつつあるのは残念ですが、映画を観て鼻息を荒くした人々の意識が忘却の日常に戻っていく様が予想される、劇場外もとりこんだ2次的ホラーSFという気もしますが、自然の貴重さを機会あるごとに呼びかける行為には意義があるのでしょうね、って今さら綺麗ごとでごまかすな、ですね。

投稿者 あゆむ : 2008年1月21日 00:06

あゆむさん

そうなんですよ、やっぱり「DEEP BLUE」とおんなじニオイがするんですよね。でも、「DEEP BLUE」の映像には「な、なんなんだこの生き物は....初めて見たぞ!!!」みたいな驚きがあったのですが、そういった楽しみ方も出来ない。これだったら、2時間の映画にまとめるよりは、ひとつひとつのモチーフをじっくり収録したDVDシリーズとかにする方が意味があるのでは?と、個人的には感じました。
細かく書くと長くなるので端折りますが、「WATARIDORI」とは色んな意味で映画作品としてのクラスが違う、と思います。
子供と一緒に観て、「シロクマさん、可哀想だったね」みたいなことを言いながら、環境問題や野生動物の生活について、話し合ったり教えたりするのにはとてもいい素材だと思うんですけどね。
「キャラバン」は知りませんでした、観てみたいです。

>映画を観て鼻息を荒くした人々の意識が忘却の日常に戻っていく様が予想される
まさにソレです。

ところで、バイオ鮫モノ...........カワイイ女科学者(でしたっけ?)が大した意味もなくビキニ姿になるシーンが笑えました。。。

投稿者 かえる : 2008年1月21日 00:41

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