2004/10/30 猿ヶ京温泉 ☆星みる舎☆

朝の散歩は目の前の小道を下ったグラウンド。

イヤと言うまで、ボール持ってこいが出来ます。

敷地内の小川でジャブジャブやったりも、もちろん出来ます。

勢い余ってオーナーご夫妻に飛びついちゃったりすることのないように、注意が必要です。

まあ、うちのは思いっきりやったんですけど......


秋ですねえ。

前回モーが溺れた滝の周りも紅葉が始まっていました。

モーの散歩が終了したら、今度はなるちゃんの散歩。

多頭飼いってこういう気分か....?





世話は焼けるけど、かわいいやつら。

心霊写真ぽいけど、朝靄です。
たぶん。

そう信じたい。

夕方までは天気が保ちそう、とのことで紅葉の絶景ポイントをいくつか教えていただいてさっそく出かけました。

 

車で数十分の仏岩ポケットパーク周辺は、もっとも手軽な場所。

あと数週間でL.A.に帰るくー&なるちゃんも、日本の秋を堪能することが出来ました。

社会資本の整備の名の下に税金を使って不必要で醜い建造物の乱造さえしなければ、本当は日本はとても美しい国なのです。

仏岩は駐車場から続く登山道を登った先にあるようです。
ちょっと進んでみたが、かなり険しいのですぐ断念。

水上温泉方面に車を進めると、なんと猿が道路を横断していました。
さすが、猿ヶ京というだけのことはあります。

デジカメの起動にもたついているうちに、森の中へ逃げられてしまった。

けっこうな大所帯でしたよ。

もしかしたら、餌を与える観光客などが多くこのあたりによく出没する集団なのかもしれません。

水上温泉に着くと、朝市が行われていました。

今晩は鍋にしようと思っていたので、これ幸いとキノコ数種類、泥ネギ、農家のおじさん自家製の味噌などを購入。
まあ、観光客向けだから安いというほどではないですけどね。

人生で一番おいしいと感じた味噌は、たまに釣りに行く福島南郷村の山菜取り名人のおじいさん自家製のものです。たまたま立ち寄ったそのおじいさんが経営する営業日・営業時間がきわめていい加減な蕎麦屋で購入しました。
この人は釣りの名人でもあり、釣りの話を振ると自分が載った雑誌を取りだして話がやたらと長くなる傾向がありますので要注意です。
ここは田舎風のそばや山菜料理がおいしいのですが、なんといってもおみやげに買った自家製の味噌が絶品だったのです。
それ以来、機会がある時は農家の方の自家製味噌を購入してみることが多くなりました。

目の前の川ではラフティングを楽しむ人々。
その手前は税金の無駄遣いの典型の親水公園なるもの。

映画や小説にすぐ影響を受けるミーハーなぼくは、メリル・ストリープ主演の「激流」を見て以来、いつかはラフティングをしてみたいと思っている。
犬も同乗OKのところも結構あるみたいだから、どこかで今度挑戦してみようかな。
長瀞とかでもやってた気がする。

雨がひどくなってきたので、宿の近くの蕎麦屋「姉山の家」で遅い昼食。

お通しは日本のスローフード。
築130年を越える古い日本家屋にも、なぜかこのタイプの灯油ストーブは似合うから不思議です。

 

天ぷらそばもいいけど

やっぱり寒い時はけんちんうどんでしょ。

畳の上には囲炉裏、奥にはこたつに入った従業員のおばさま方。

田舎のおばあちゃんの家でうどんを食べているみたいな錯覚に陥ります。

この家に起こったであろう様々な苦楽を共に経験して、130年間もの間にわたって家族や来客に踏み固められてきた本物の土間。

かつて使われていた生活道具が、土間の片隅に展示されていました。

「ジゴロ」という名前の何だか罪作りな感じの道具もありました。

今夜は先ほど購入したキノコを使った鍋です。
昨夜の肉の残りと共に、管理人の近藤さんの奥様が育てられた水菜や里芋もさっそく使わせていただきました。
ご夫妻が山羊を飼われているとメールで知って、今回会えるのを楽しみにしていました。今日連れてきていただけることになっていたのですが、雨のため中止。山羊は降雨を予知出来ると言うくらい雨にとても弱いそうです。お詫びに、と言って野菜を差し入れてくださったのです。

鰹節でだしを取って、火が通ったら先ほど購入した味噌を酒で溶いて投入。ちょっと七味を足します。
必要な食材はあらかじめ灰汁を抜いておきます(抜きすぎに注意)。
きわめていい加減なレシピですが、けっこうおいしい。

前回お世話になって以降、近藤さんはこのサイトをけっこうマメにチェックしているようで我が家の事情にやたら詳しい。
お鍋を作ろうと思ったら水菜をいただけるなんてラッキーと思っていたら、掲示板に鍋を作ると書いてあったのでそれに合う野菜を選んでくださったそうです。
「全部読むのに一日以上かかりますね」ってあなた、普通は読まないよ。

せっかくなので夕食にお誘いしたら、web担当のケンちゃんさんと共に遊びに来てくれました。
ケンちゃんさんはwebだけでなく、お酒も全般的に担当。
近藤さんはお酒はまったくお飲みにならないそうで、ジンジャエール持参で登場。

おつまみやらウィスキーやらまで差し入れしていただいてしまった。
お誘いの口調がさも物欲しそうだったのだろうか、申し訳ないけどありがたくいただきます、もちろん。

「色々調べてご主人にはウィスキーにしました」とか怖いことを言う。
何を調べたんだ?
なぜ、ウィスキーは好きだけど今回は持ってきてないこと知ってるの?
情報化社会はオソロシイ、個人情報が群馬の山中にも漏洩しています。

web担当のケンちゃんさん。

俳優(!!)業のかたわら都内で会社経営などをされていたが、田舎暮らしを始めることをある日決意し日本中を探し回ったそうです。
結果、この地があらゆる点で条件に合い定住されています。

☆星みる舎☆のオーナーが経営する笛木建設の営業マンであると同時にweb(と酒)担当。
また「風のうしろのみんなであそぼーの国」を主催されています。

「風のうしろ〜」の全容はいまいち不明なのですが、子供達が自然の中で元気に遊べるようにとの願いを込めたイベントなども行っているようです。

そんなわけで子供の扱いはお手の物。

もちろん、犬もかわいがってくれます。

「今日はいい酒飲んだ-」と、毎日飲んでるくせに呟いておられました。

翌日スーツ姿を拝見した時、あまりの印象の違いに唖然としました。
あれがプロの俳優の役作りというものなのでしょうか。
まあ役じゃなくて、ホントの営業マンなのですけれど。。

次回は出演作のことなど細かく追求してみようと思いました。

管理人の近藤さん。
この時は残念ながら奥様はご一緒ではありませんでした。
このご夫婦はぼくの37年の人生で出会ったもっとも腰の低い方々です。
腰が低すぎてなんだかこちらが緊張してしまうくらいです。

☆星みる舎☆
の大きな魅力は、この管理人ご夫婦のお人柄と、細かい気遣いによる施設管理とにあります。
リピーターが多いのもそんな所に理由があるのでしょう。
もっとも、色々差し入れしていただいたり、サービスしていただいたり、それで利益は上がるのか?とちょっと心配になります。

かつては各地を転戦する生活を続けたバイクのレーサー。
時間が自由になるとの理由で始めた、青山のこぢんまりとしたホテルの仕事場で出逢われたのが現在の奥様です。
体力的にも限界が近づき、危険の伴うレースの世界から足を洗いこの地での生活を始めたそうです。

お酒はまったく口にされないそうですが、ジンジャエールを飲み干すほどに寡黙な中にも次第に口調が熱を帯びてきました。
あまり長時間お引き留めすることも出来ませんでしたが、是非一度ゆっくりとお話をしたいと思いました。
バーなどにあるホントのジンジャーで作ったきつーいジンジャエールを今度は持参したいと思います。

でもよくよく考えてみると、お借りしている別荘に当の貸し主サイドのスタッフをご招待するっていうのも我ながら何とも図々しい。

これまた近藤家の菜園でとれたサツマイモもいただいたので(ホントもらってばかりである)、教えていただいたとおりにストーブの上で焼き芋づくり。

しばらく放っておくだけで、いい感じになります。

昨日いただいたワインはもうないが、先ほどのウィスキーが追加されました。

一度これがやってみたかったんだあ!!
実にいい気分。

back
next